真英計測

絶対重力計

絶対重力計 全体図
絶対重力計 全体図

 従来絶対重力計は屋内で使われることが多かったが、小型・可搬・低コストの絶対重力計が開発されれば、野外観測などへの応用が飛躍的に広がる。火山マグマ活動モニター・地下深部や海底における観測・複数台を用いた観測ネットワークによる面的な重力観測など、これまでとは質的に異なった観測手法を提供する。我々はレーザー干渉信号検出・地面振動補正・落下装置の小型化などで新たな方法を考案し、小型絶対重力計のプロトタイプを開発した。特に「サイレントドロップ方式」による自由落下装置は、小型ながら落体の回転運動や振動ノイズを抑えることができる。試験観測では地球潮汐が明瞭に観測され、2日間(601回)の測定から見積もられた絶対重力計の精度は0.8μgalであった。これらの結果をふまえ、野外環境でも使える実用機の開発をすすめている。

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